豊田真由子の天使と悪魔

暴言問題で議員を辞め政治の世界から離れていた豊田真由子氏が、参政党から出馬。

「このハゲー!」でおなじみの豊田真由子氏、政治家には戻らないと思っていたがそうでもなかった。パワハラ音声で辞職に追い込まれた直後に辻立ちして再選を狙ったりしていたが、あれはメンタルが強いというより「私は悪くない」と思っていたからできたのだろう。そう考えると再起を狙うのも当然なのかもしれない。

まだ選挙の結果は出ていないが、比例第一位らしいので当選は確実だろう。そうなるとやはり心配されるのが「またパワハラすんじゃねえのか」ということ。「前回のことで懲りただろうし、彼女は優秀だからもうしないだろう」という声もあるが、果たしてそうだろうか。

たしかにいわゆる「頭がいい」人は失敗をしにくい、繰り返さないイメージがある。豊田氏も東大からハーバードの英才だ。考える力に優れている人は、自分以外と対峙したときは確かに失敗しにくいだろう。だが、パワハラは自分自身との対決になる。いわゆる「性(さが)」であり、性欲やら承認欲求やらと同じく本能から湧き上がってくるものと闘わなくてはならない。頭が良い人がこれらをやすやすと抑えられるんなら、痴漢や盗撮で人生台無しにするエリートはいないはずだが、実際にはいっぱいいる。

よくある漫画の表現で、葛藤したときに「自分の中の天使と悪魔が言い争う」というのがある。拾ったサイフを「届けなさいよ」と諭す天使と、「もらっちまえよ、バレねえよ」とそそのかす悪魔。善悪というより理性と欲望のぶつかり合いと考えると、理性の天使と欲望の悪魔ということになる。ここで問題なのは、頭の良い人なら天使=理性が勝つかというとそうではない点だ。つまりどっちも自分なわけで、豊田氏の場合悪魔側もハーバードレベルで誘惑してくるんだから。なんせ優秀な悪魔だから、「こうすりゃバレねえよ、な?」という悪知恵や、「エリートのお前にはその権利があるんだよ」なんてくすぐり方も心得てるだろう。優秀な自分自身だからこそ、そうそう簡単にはコントロールできないわけだ。

じゃあどうすれば良いのか。「自分VS自分」じゃ確実に勝つことはできない。となると答えはひとつで、自分以外の力を借りるしかない。むかしTVで見た話だが、ダイエットをしたい男が自分に懸賞金をかけた。「外食している自分を目撃したら賞金を出す」と。こうして周囲の目で見張ってもらうことで大好きな外食を抑えてダイエットに成功したそうだ。

これと同じように、豊田氏も議員になったら秘書だけじゃなく参政党のスタッフすべてにこう頼めばいい。「私と接するときは常に録音録画してくれ」と。さすがに前回の痛い目は覚えているだろうし、これならそう下手なことは言えない。ストレスは溜まるだろうが、それはもっと健全な方法で発散すればなんとかなるだろう。パワハラやいじめの本質はそこから得られる快感への中毒であり、クスリと同じだと思う。そう考えると「反省する」なんてヌルいことはほぼ意味がないので、こうやって監視してもらうのが一番だ。

とても優秀な人であるのは間違いないので、こういう「仕組み」を用いて本能を抑えてくれれば政治家としての活躍は望むところだ。でも豊田氏の悪魔はなかなか手ごわいと思う。このハゲ絶叫だけでなく、過去には園遊会でも問題を起こしているし、つい最近も参政党内で梅村氏にマジギレしたとか。選挙よりもこちらのほうが難しいとは思うが、健闘を祈る。ダメならブレーンポジションもあるし。

宮迫はカナリアになれるのか

【宮迫、自身の現状に不満を漏らす】

深夜ラジオにて、宮迫がファンからの「なぜTVに出ないのか」という質問に返すなかで、「俺が聞きたい、犯罪した人もTV出てるのになあ」と自身の現状に不満げな発言。

闇営業事件でTVから消え、YOUTUBEなどで迷走していた宮迫。干された理由については明白だと思う。「吉本に盾ついた(怒らせた)」からだ。宮迫は、リーダーをつとめた芸人ユニット「吉本印天然素材」を見れば一目瞭然だが、吉本が当時さかんに売り出していた芸人風タレントの一人であって、特に面白いわけではない。ちなみに「天然素材」のほかのメンツはナイナイやFUJIWARA、あとチュッパチャプス(宮川大輔とほっしゃん。のコンビ)。いずれも舞台の上で単独で笑いをとれるわけではなく、バラエティのパーツとしてはじめて機能する人たちだ(唯一FUJIWARAの原西だけはいけそうだが)。

つまり宮迫は面白い人気芸人というより単なる「吉本の手ゴマ」タレント。なのに闇営業がらみでウソついたりして会社を怒らせたんだから、そりゃダメだろう。吉本が怒ったらTVから締め出されるというのもどうかと思うが、吉本のゲタを履かないとさほど需要がないのも事実。一番宮迫が輝いてたのは吉本の内輪芸・団体芸(吉本芸人どうしのなれ合い)してる時だったしなあ。

ここまで宮迫を悪く書いたけど、手ゴマといってもすごく使い勝手の良いコマだったのも確かだと思う。バラエティは無難にこなせるし、司会も一応できる。歌も歌えて演技もできるし、声優も上手かった。タレントとしての欠点は「イジられるのをイヤがる」くらいだ。器用貧乏なので単独でYOUTUBE等で戦うのは難しいが、「がんサバイバー」というレアな属性も持ってるし、吉本に従順ならいくらでも仕事あったろうに。自分の立ち位置を知ることがいかに大事かを教えてくれる。

ちなみに宮迫が冒頭で言った「犯罪した人」は当てはまる人がたくさんいるが、個人的には同じ吉本の兼近や徳井あたりが比較対象としてわかりやすいと思う。兼近の窃盗や売春あっせん、徳井の巨額の申告漏れ(犯罪ではないがギリギリ)に比べれば宮迫の闇営業は軽いように見える。また、タレントとしての力量にそれほど差があるようには思えない。けっきょく「吉本様に従順かどうか」が分かれ目なのは明らかだが、宮迫はわかっていないのだろうか。わかっていないから逆らったんだろうけど。

前述したように、吉本の気分でTV全体に出られないというのはたしかに健全ではない。今後いつか宮迫がTVの中心に戻ってきたとしたら、それは業界の体質がいくぶんか改善された印と考えていいだろう。毒ガス検知のカナリアみたいなものだ。まあ、そもそも単なる力不足で戻れない可能性のほうが高いので、カナリアとしてはのん(能年玲奈)のほうがはるかに適任な気もするが。

きゃりーの黒歴史をイジるな

【きゃりーぱみゅぱみゅ、保育園落ちたと告白】

一児の母である歌手のきゃりーぱみゅぱみゅが自身のSNSを更新、保育園に落ちたと報告。9日間連続でワンオペだとか。

基本的に芸能人のSNS投稿は商売の一環なので、ママ属性をつけていきたいんだろうなという風にとれる。ただ「世間のママたちと同じで私も大変なのよ」というアピールは方向性としては間違ってないと思うけど、ちょっとミスチョイスかなとも。「シッターでもなんでも頼めるカネあるくせに何言ってんだ」って反感も買うから。世の中のたいていはお金で解決できることを考えると、「大変な思いを共有する庶民派人気タレント」というのは矛盾の塊でなかなか難しいと思う。ママタレはそのあたりのバランスが求められるけど、きゃりーは果たして激戦区のママタレ魔境で戦えるのだろうか。

今は仕事をセーブしているけど、芸能志向が強いので子育てが一段落したらまた戻りたいんだろう。芸能志向といえば、よくきゃりーが「ジュニアアイドルとしてDVD出演」という過去を揶揄されているのを目にする。本人はなかったことにしたい黒歴史なわけだが、これをイジるのはちょっと気の毒だと思う。出演当時彼女はまだ中学生、「芸能人になりたい!」という思いが強くて大人に言いくるめられたら、そりゃブルマでもスク水でも着てしまうだろう。男性の性欲についてもよく知らんだろうし。

しかし親は違う。当然彼女の出演は親が同意したはずだし、ジュニアアイドルなんてどう言いつくろっても「ロリコンのオカズ」。色々事情はあったかもしれないが、少なくとも黒歴史の責任は親のほうにあるだろう。きゃりーは成功したので結果オーライな感じになっているが、せめて親は子育て手伝ってやれよとも思う。本当は手伝っててママタレ売りのために黙ってるのかもだが。

そもそも「子役は子供じゃないとダメだろ」という理屈で子供の労働が芸能界では例外的に認められてるはずなのに、アイドルとかまでOKなのはおかしいのではないか。ミスコンとかにはケチつけるのに、こういうのにダンマリなフェミ界隈の方々は本当にフェミニストなんだろうか。