ゆたぼんは令和の野獣先輩か

前回ゆたぼんについて書いたのでついでにもう一回。ゆたぼんって、無理に分けるとするならいちおう「炎上系」に分類されるYoutuberなわけだけど、かなり特殊なタイプだと思う(あまりよくない意味で)。

へずまりゅうなんかの炎上系は、過激なことをやって注目を浴び、自分の動画を伸ばしたり知名度で食っていくというスタイルだ。アンチもフォロワーのうち、悪名は無名よりマシってことで実際お金につながりやすいようだし、過激な言動は「見たい」欲をかきたてる。良し悪しはともかく、稼げるというのは間違いない。

そして、それを支えてるのがメディア。炎上系に限らずYoutuberやインフルエンサーってWEBメディアと持ちつ持たれつ。芸能人と週刊誌みたいなもんで、必ずしも仲良しってわけではないが、かたや「自分の話題を扱って知名度を上げてくれる」かたや「楽に作れる紙面ネタになってくれる」というWin-Winの関係だ。

しかしゆたぼんって、やることはそれほど荒いわけでも突飛なわけでもないから、「知りたい」は多少あっても「見たい」欲はあんまりかきたてられない。かくいう私もゆたぼんの動画はほぼ見たことがない。でもだいたいどういう子か知ってる。メディアが「ゆたぼんがこう発言した」「ゆたぼんがボクシング挑戦」とぜんぶ教えてくれて、動画を見る必要がないからだ。文字情報だけで充分。知名度はやたら高いのに、動画の再生数やSNSのフォロワーが極端に少ないのはそういうことだろう。一方的にメディアに利用されてるといえる。

よく知られてるのに他人にいじられるばかりでおカネにならない。これって「ネットのオモチャ」によくあるパターンで、一昔前の「野獣先輩」とか「働いたら負けの人」みたいなものだと思う。有名ではあるんだけど得しない。野獣先輩のネタ動画がいくら作られたって本人には一円も入らないのと同じだ。顔が知られてる分、むしろ損のほうが多いだろう。まあ、野獣先輩と同じようにゆたぼんも10年くらい潜伏すれば誰にも気づかれないくらい風貌が変化するかもだが。二人ともわりとよくいる顔だし。

このブログもそうなんだけど、だれでも有名人をネタに発信できてしまう時代。ゆたぼんは「有名なだけでは食いものにされるだけだ」と教えてくれる貴重なサンプルだ。彼がここからどうやってマネタイズするのか、あるいはできないで野獣先輩のまま消えていくのか、レアケースだけに予想がつきにくい。見守りたいと思う。ネットニュースで。

迷走ゆたぼんにおすすめなキャラ

不登校Youtuberとして知られるゆたぼんが中3にして登校を開始、「高校にも行こうかな」だそうな。さんざん言われていたように「中学を卒業したらただの無職」という事実に焦ってきたのだろう。これまで「学校なんて無駄」と言ってきたこととの整合性はさておき、方針を転換したのは正しいと思う。転換せざるを得ない、ともいえるが。

瞬時に世界中に情報を拡散できちゃうネットは「有名なだけの人」をたくさん生んだけど、ゆたぼんも見事なまでに「知名度だけの人」。この先の展開はどうやっても苦しそうではある。いや、たしかに日本は知名度がある有名人に甘い傾向にある(メダリストってだけで講演で食っていけたり)が、ゆたぼんって活動の芯が全くないから。

ずーっと「学校には行かなくてもいい、人生は冒険や!」って騒いでただけで、教育に一家言あったり、学校以外の選択肢を提示するわけでもない。具体的な活動といえば、よくわからない日本一周や、ボクシング(Youtuberは格闘技好きだな)をかじってみただけ。おそらく本人も父親に言われるままやってきただけで、「コレがやりたい」はないのだろう。中学生ならそれが普通だし、親のほうは明確に「知名度で食っていきたい」があるだろうけど。

活動の芯がないとコンテンツって作りようがないから(むしろ今まで「人生は冒険や!」だけで来たのがすごい)、普通に働きたくないなら「何か」見つけなきゃいけないのは本人もわかってるだろう。そこで彼に是非おススメしたいのが、「毒親持ち」キャラだ。

品がなくて好きにはなれないが、ゆたぼんの今までのあれこれは親にやらされてる部分が大きく、彼自身はある意味被害者だ。あの強烈なお父ちゃんに逆らうのは小中学生じゃ無理だろう。つまり世の中に大勢いる、いわゆる「毒親」に苦しめられた当事者ってことを世の中に晒し続けてたわけで、十分に「毒親持ちキャラ」の資格はある。
「毒親」って言葉自体が最近出来たものだけに市場もまだ開拓されてないし、親との関係に悩む人は多い。これは大きなチャンスではなかろうか。

まあ、毒親キャラってことは結果的に「父親の悪口を言いまくる」ことになるので、最大のハードルは「父親と切れること」になるだろう。しんどいだろうけど、あのお父ちゃんについていってもあんまり明るい未来はなさそうだ。それに父と切れれば応援するって人も多少はいるはず。特に何のスキルもなく知名度で食っていくってことは、人生を見世物にするってこと。父親とのケンカ別れの様子もぜひ配信してほしい。